新設病院で新米看護師が働くメリットとデメリット

新設病院がねらい目のワケ

今、全国各地で地域の中核病院や公立病院が
どんどんと新設や移転リニューアルオープンしています。

背景には、建物設備の老朽化や高度医療や救急医療に対応するため
という時代のサイクルも感じます。

しかし、一番の理由は、やはりボロボロの時代遅れの病院、とくに総合病院では
地域の患者さんたちに見放されるということがいえると思いますね。

さらに、実をいうと古い病院って、看護師の募集にも影響します。

老朽化病院のデメリットは、電子カルテをはじめとするIT化がなされていない。
ナースステーションやカンファレンスルームが狭い、汚い。

検査機器が一昔前のものを使っているなど、さまざまです。

気になる気になる、いつものことだから

新米看護師さんが入職して、気になったことの
ベスト３に入るのが
病院の設備の古さが気になるという点なのです。

ちょっとびっくりするかもしれませんが、
日常のちょっとした不満が、積み重なると
大きなストレスになる好例ですね。

更衣室が狭い、外から見えるようなつくりである。
職員食堂がない
病院内にコンビニがあるといいな
患者さんに説明するためのカンファレンスルームが足りない

ケースステディをあげるときりがありませんね。

結局は建て替えるしなかないんですね

当然、病院側もこういう問題は日々痛感しています。
だから、新規オープンする病院では
患者数の増加や看護師のリクルーティング（採用）のために
いろいろと工夫を凝らした
設備を新病院には盛り込もうとするのです。

とくに新米看護師にとってメリットなのが
人間関係がまっさらの状態であるということです。
そこには、しがらみはない
新設病院は、ほぼすべての人が
そこで働くのは初めてなのですから
キャリアに差はあっても
いってみれば、みんな新人なのです。

よくある、看護師の派閥やいじめ、陰口
お局やいじわるな先輩看護師も
いません。

キャリアの浅い、新米看護師が
人間関係に悩んでいるとしたら
新設病院への転職は
絶好のチャンスかもしれません。

地味なジミ子が大学デビューするような

例えていうなら、高校時代にジミ目のジミ子さんだった
あなたが、大学生になってことをきっかけに
ファッションや交友関係に積極的になって
大学デビューするってことです。

あなたの過去を知った人がいない新しい環境で
まったくの別人として生活する
ちょっと楽しくなってきますね。

さらに付け加えると
新設病院は建築計画をたてるときに
看護師寮や職員用駐車場、院内保育園などの設備を
盛り込むことが増えてきました。

これらの設備は
病棟での７：１看護導入による
看護不足を手厚い福利厚生で
どうにか解消しようという、狙いなのは明らかです。

看護師寮といっても、
最近はワンルームマンションタイプがほとんどで
なかには、ペット飼育も可能という独身寮もあります。