精神科に転職したい看護師が間違えやすい「楽なの?」の真相

若い看護師あるある「楽なの?」の真相

若い看護師さんがよく話題にするのが
精神科って楽なの?
という疑問です。

 

今回は看護師歴20年以上の
N美さん、Y子さんの本音解説を
当サイトでまとめてみました。

 

精神科がラクなのは
大まかにいうとイエスなんですが
部分的にはノーというが実情です

 

精神科という診療科を俯瞰してみると
いくつかの仕分けが必要となります。

 

ココを外すとあなたの希望、願望、夢から大きく
コースアウトしていくので注意が必要です。

 

病棟VSクリニック

病棟なのかクリニックなのかで
大きく分けられます。

 

総合病院や専門病院は入院施設=病棟がありますので
夜勤が発生しますので要注意です。
三交代、二交代での不規則勤務は
他の診療科と変わりません。

 

街の精神科、心療内科、メンタルクリニックは
いわゆるクリニック、診療所という規模がほとんどなので
入院病床はないので、夜勤もありません。
定時で帰れることがほぼ確実です。

 

病棟にも三つある

次に病棟を持つ病院にも
三タイプあることに注意してください。

 

スーパー救急精神病棟
急性期病棟
慢性期病棟

 

に分類することができます。

 

スーパー救急精神病棟とは
2009年時点でも全国に59病院しかない
精神科救急に特化した病院で高度な医療技術と24時間体制での
対応が売りです。

 

高度なスキルを身につけたい看護師にはうってつけですが、
オーバードースや自殺未遂、意識混濁、誤飲などの生死にかかわる患者さんが
多く運ばれてくるので、強い志望動機がなければ務まりません。

 

スーパー救急の次にたいへんなのが
急性期病棟です
やってくる患者はスーパー救急に準ずると思っておけば間違いないでしょう。
医療処置の機会が多くあるので、スキルを錆びつかせないという視点では
上昇志向のある看護師には向いています。

 

次に慢性期病棟
読んで字のごとく、症状が一定程度落ち着いた患者さんが
比較的長期間入院する病棟です。
緊急を要する医療処置はほとんどありません。
じっくりと患者さんに向き合うことができます。
コミュニケーション能力を磨くことが必須です。

 

閉鎖病棟と開放病棟

さらに別の考え方でいうと
閉鎖病棟と開放病棟という分類にも
気を付けてください。

 

閉鎖病棟は自殺を企てたり、他人を傷つけたりする=自傷他害の恐れのある
患者さんが入院するところで精神保健指定医の診察の結果、必要性が認められた場合に
閉鎖処遇ができるとされています。

 

基本的には開放処遇=開放病棟での入院をベースとして考えられているものの
やはり、自傷他害の危険性のある患者さんも多く存在し、閉鎖病棟はかなりの数あるのが
現状です。

 

ハイ、ここまで読めば
ラクちんかどうかは看護師なら分かりますね。

 

一番楽のはクリニック

一番楽なのは
残業もなく、緊急性のある医療処置もなく
自傷他害の恐れもない患者がほぼ99%以上の
クリニックです。

 

クリニックのメリットは定時で帰れること
日曜日が休めることでプライベートの予定が立てやすいことです。

 

デメリットは夜勤や残業が基本的にないので
お給料はその分安くなります。
夫や子供のいる家族持ちのかたには
自分の生活を最優先にできるのでお勧めですね

 

では、病棟看護師をやりたいという方のために
見ていきましょう。

 

急性期VS慢性期病棟

急性期と慢性期では
ストレス度と労働の疲労度が倍ぐらい違うと言われています。

 

上に見てきたように急性期の患者さんは
症状が落ち着いていませんから、
妄想、幻想、幻聴からくる攻撃性を看護師にぶつけてくることが多々あります。
また希死念慮が強く、自殺の恐れもあって目が離せない人も多いです。
こういった状態になると最近とっても評判の悪い、拘束という荒業も
当然のように看護技術として出てきます。

 

一部では評判の悪い電気けいれん療法という荒業も
急性期では頻繁に使われていますので
精神科を極めようという看護師にはうってつけです。

 

ラクちんをとるかやりがいをとるか

まとめてみました。
ラクちんなのは
クリニック>慢性期病棟>急性期病棟>スーパー救急精神病棟
の順番になりますね。

 

たいへんなのはこの逆の順番になります。
注意したいのは閉鎖病棟と開放病棟で
楽をしたいなら開放病棟を選びましょう。

 

急性期病棟、スーパー救急精神科病棟では
危険手当がつくところがあると思います。
でも、月に1万円とかなんであまり期待はしないように。

 

精神科を極めるのもあり

もちろん、ドラマ「コードブルー〜」の藍沢耕作(あいざわ こうさく)のように
最短で腕を磨くために救命救急を志すという選択肢もあるので
精神科看護師を極めるために敢えて大変な道を選ぶということも
あると思います。

 

要は、自分が何を欲しているのかということだと。
楽したいのにうっかりと大変な救命救急や急性期病棟に
転職しないようにまとめてみました。

 

ピンポイントで
残業なしで完全週休二日制のクリニック

 

夜勤もするがそれほど忙しくない慢性期病棟、もちろん開放処遇のところ

 

とにかく看護スキルと知識と経験を素早く身に着けたいのでスーパー救急

 

どれもありなんですが、転職を考えたら
転職サイトを利用してみるのもいい方法です。
トップページにいろいろと利用の仕方は書いてありますので
読んでみてください。