男性看護師 転職 疎外感

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男性看護師9年目、正直「向いてない」と思った瞬間と続けられた理由

男性看護師9年目
ペンネーム:タクミ(32歳・男性看護師)

 

看護学生時代の実習初日、担当患者さんに「あら、男の子が看護師さんなの?」と笑われたことがあります。悪気はなかったのだと思います。でも、あの時のいたたまれない気まずさは、9年経った今でもはっきり覚えています。

 

女性40人の中で「ひとり」だったあの3年間

 

新卒で配属された急性期病棟は、スタッフ約40人のうち男性は自分ひとり。更衣室に入るタイミングも、休憩中の何気ない会話の輪に入るタイミングも、いつもどこか一歩遅れているような感覚がありました。

 

決定的だったのは、入職2年目のある夜勤です。清拭をお願いしようとした70代の女性患者さんから、「悪いけど、男の人にはお願いしたくないの」と、はっきり断られたことがありました。頭では理解できるんです。でも、自分の存在そのものを拒否されたような気がして、その日の帰り道、コンビニの駐車場で少し泣きました。

 

「僕、本当にこの仕事に向いているんだろうか」??そう本気で悩んだのが、ちょうどこの頃です。同期の女性たちが自然に馴染んでいく様子を見ながら、自分だけが違う場所にいるような孤独感がずっとありました。

 

転機は「求められる場所」を知ったこと

 

そんな僕に転機が訪れたのは、3年目に希望を出して異動した精神科病棟でした。急変時の身体的な対応や、興奮状態の男性患者さんへの声かけなど、力と落ち着きの両方が求められる場面で、男性であることが明確に「強み」として機能したんです。

 

「タクミ君がいてくれると安心する」??先輩からそう言われたとき、初めて「自分はここにいていいんだ」と思えました。あの一言は、今でも僕の心の支えになっています。

 

その後、訪問看護に転職。利用者さん宅を一人で回るスタイルは、これまで抱えていた職場の人間関係の悩みそのものから解き放たれるような働き方でした。

 

男性看護師が転職先を選ぶときに大事な視点

 

自分の経験から、男性看護師が転職先を選ぶときは、以下の視点を持つことをおすすめします。

 

女性比率の高い一般病棟より、精神科・救急・訪問看護・介護施設など、男性の需要が明確な現場を軸に探す
職場見学の際、遠慮せず「男性スタッフは何人いますか」と質問する
給与だけでなく、更衣室・当直体制・ハラスメント相談窓口の有無まで確認する
今、当時の自分に伝えたいこと

 

「向いていないかもしれない」と本気で悩んでいたあの頃の自分に、今なら胸を張ってこう言えます。「向いていないんじゃなくて、まだ合う場所に出会えていないだけだよ」と。看護師という資格は一つでも、働き方はいくらでも選び直せます。