【体験談】看護師の退職代行、使ってみて後悔した1点だけ話します
ペンネーム:ほのか(29歳・急性期病棟8年目)
「辞めます」??このたった4文字が、どうしても口から出ませんでした。
夜勤明けでフラフラの状態で師長室に呼ばれ、「もう少し頑張れない?人手が足りないの分かるでしょ」と言われる。うなずいて病棟に戻り、また同じ毎日を繰り返す。そんな日々が2年続きました。
「辞める=裏切り」の空気に押しつぶされそうだった
うちの病棟は、良くも悪くも団結力が強い場所でした。裏を返せば、「辞める」と言った瞬間に、その団結の輪から外れる恐怖があったということです。
実際、同期のまなみが退職を切り出した翌日から、明らかに周囲の態度が変わりました。申し送りで必要最低限しか話さなくなり、休憩室でも微妙な空気が流れる。それを目の当たりにしていたので、私は「辞めたい」の一言を、喉の奥に押し込み続けるしかありませんでした。
夜勤中、点滴の交換をしながら涙が出そうになったこともあります。「私、何のために看護師になったんだっけ」と、心の中で何度も自問していました。
退職代行に申し込んだ夜のこと
限界が来たのは、ある夜勤明けの朝でした。家に帰る車の中で、ハンドルを握りながら涙が止まらなくなったんです。「今日この瞬間から、もうあの病棟に戻りたくない」??そう思って、スマホで検索したのが退職代行でした。
選んだのは労働組合系のサービスで、料金は3万円弱。深夜2時にLINEで無料相談を送ったところ、朝には返信が来ていて、拍子抜けするほどスムーズにやり取りが進みました。
必要だったのは、@自分の名前と勤務先、A退職希望日、B有給消化の希望、この3つを伝えるだけ。あとは全部、代行会社が病院とのやり取りを引き受けてくれました。師長の顔を、一度も見ずに退職できたんです。
正直、拍子抜けするくらいあっさり終わった
依頼した翌日には、担当者から「病院側に連絡済みです。特に揉めることなく受理されました」と連絡が来ました。あれだけ悩んで、あれだけ苦しんでいたのに、終わってみればたった数日の出来事だったことに、少し呆然としたのを覚えています。
ただひとつだけ、後悔していること
依頼を急いだせいで、自分の残有給日数をきちんと確認しないまま手続きを進めてしまいました。結果的に、数日分の有給を消化しきれずに退職することになってしまったんです。あとから計算し直して「あぁ、もったいなかったな」と少し悔しい気持ちになりました。
これから退職代行を使う人には、依頼前に必ず有給の残日数と、希望する最終出勤日をメモしておくことを強くおすすめします。それだけで、もらえるはずのものを取りこぼさずに済みます。
こんな人は検討していい
上司に伝えると長時間の説得が始まると分かっている
有給や退職金の交渉も、自分の代わりにやってほしい
涙が止まらないほど、心も体も限界に近い
「逃げ」だと思う必要はまったくありません。今の私は、日勤のみの美容クリニックで、あの頃には考えられなかったくらい穏やかな毎日を送っています。あのとき勇気を出して本当に良かったと、心から思っています。